Wedding / 婚礼　#2/20

■作品について
これまでの絵画では、日本のマンガの「まずキャラクターを作る」という概念を元に、一枚の画面に１キャラクターを描くことが多く、キャラクターとして成立させるための様々なアイテム、図柄の引用を行ってきました。
しかしこの作品では、敢えてキャラクターというより「キャラクターが作る情景」、シーンを描く試みを行いました。 狐の嫁入りというモチーフは、かねてから構想を重ねていたモチーフで、屏風の後ろから覗く男性は春画などによく見られる第三者で、具体的には月岡芳年の春画から引用しています。二人だけの関係性に比べて複雑さを持たせるために配置しました。屏風に映る影は月岡芳年「葛の葉きつね童子にわかるるの図」より、男性は歌川国芳「五代目市川海老蔵」、全体的な色調と女性の着物は甲斐荘楠音をリファレンスとしています。室内の配置はクリップスタジオの3D機能も活用して校正しました。屏風の書は故・岡庭呑石先生との共作作品を直接張り込んでいます。行燈から漏れるビーム状の光は、江戸時代後期から明治時代初期にかけて、西洋絵画の遠近法をなんとか自身の作品に取り入れようと腐心した北斎やその娘の葛飾応為、狩野一信などへのリスペクトを込めています。

■原画情報
Materials / 画材：acrylic, gold leaf
Support / 支持体：canvas
Size / サイズ：138x194cm
Date / 制作年：2023

■商品のプロパティ
製造上限数：20
シリアルナンバー：2/20
コンテンツ二次流通：許可
ロイヤリティ料率：18％
ロイヤリティ最低金額：4500円
加工編集：許可
カット＆ペースト：許可

※こちらは原画作品から生成されるデジタル作品の販売となります。
　原画やリトグラフなどの販売ではございません。